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ゲームプレイのデバッグ

ドキュメントの概要: ゲームの実行時のデバッグに利用できる機能やコマンドのリスト。

ドキュメントの変更ログ: Jeff Farris により作成。

概要

このドキュメントでは、UE3 ランタイムデバッグ機能の一部の使い方を簡単に示しています。エンジンのリビルドやゲームを再起動する手間をかけずに、調整を加えたり、変数のチェックや問題の追究を行うのに非常に便利な機能です。

プロパティの検査と操作

これらの コンソールコマンド を使ってゲーム内オブジェクトのプロパティウィンドウを開き、実行時に参照または操作を行うことができます。None カテゴリーには、var() で宣言されていないすべての変数が含まれるので、これによりオブジェクトのデータに完全にアクセスできます。

wxWindows が無効になっている場合 (デフォルト設定)、これらのコマンドは利用できない点に注意してください。コマンドを有効にするには、コマンドラインで -wxwindows パラメータ を指定してゲームを実行してください。必要に応じて、-norc を追加して リモートコントロール ウィンドウを無効にすることもできます。

editactor

editactor は、名前またはクラスを引数に取ります。次に例を示します。

   editactor name=gearpawn_cogmarcus_1

オブジェクト gearpawn_cogmarcus_1 のプロパティ ウィンドウを開きます。

クラスを指定すると、それに最も近い Actor が選択されます。

次に例を示します。

   editactor class=pawn

この場合、おそらく自分のプレーヤーである Pawn が選択されます。

editobject

editactor と同様に、 editobject は name 引数を取ることができます。他の引数が指定されていない場合は、"name=" であると見なされます。

次に例を示します。

editobject gearpawn_cogmarcus_1
editobject name=gearpawn_cogmarcus_1

この 2 つは同じように機能します。

クラスのデフォルトオブジェクトを編集することもできます。次に例を示します。

editobject gearpawn

デフォルトの GearPawn にアクセスして編集できるようにします。頻繁にスポーンされるクラス (発射物など) の場合に便利です。

editdefault

クラスのデフォルトオブジェクトへのアクセスには Editdefault も使用できます。"class=" 形式を取ることができますが、その必要はありません。つまり、

editdefault gearpawn
editdefault class=gearpawn

は同じように機能します。

便利なコンソール コマンド

オブジェクト データを調べる

これらの コンソールコマンド は、ゲームの実行中にオブジェクト データを調べるのに便利です。

getall

特定のクラスのすべてのオブジェクトについて、特定の変数の値を返します。構文は次のとおりです。

   getall <classname> <variable>

次に例を示します。

   getall gearpawn location

メモリ内にあるすべての GearPawn アクタの名前と位置のリストを表示します。

getallstate

getall と似ていますが、これは指定クラスのすべてのインスタンスのステータスのリストを返します。構文は次のとおりです。

   getallstate <classname>

次に例を示します。

   getallstate gearpawn

これは、すべての GearPawn のステートを一覧表示します。

値の変化を確認する

これらの コンソールコマンド は getall/getallstate と似ていますが、画面の各フレームに結果を出力します。時間の経過に伴う値の変化を確認するのに便利です。

displayall

これは getall と同じように使います。

   displayall <classname> <variable>

次に例を示します。

   displayall gearpawn location

画面上のすべてのポーンの位置を描写し、フレームごとに更新します。

displayallstate

getallstate と同様に機能します。次に例を示します。

   displayallstate gearpawn

displayclear

画面上の現在のデバッグ表示をすべて消去します。引数は取りません。

値を操作する

set

set コンソールコマンドは、実行時に変数を設定するのに使います。オブジェクトすべてのインスタンスはもちろん、クラスのデフォルトオブジェクトの変数も設定します。構文は次のとおりです。

   set <classname> <variable> <value>

次に例を示します。

   set geargameplaycamera bDrawDebug 1

これは、Gears の三人称視点カメラのデバッグレンダリングを有効にするブール値をオンにします。